音として耳にした言葉から、それと似たまったく違う言葉を思い浮かべる。これを「音韻連想」といいます。
「中臣鎌足(なかとみのかまたり)」と「生ごみのかたまり」
「横尾忠則」と「旅行タダ乗り」とか……。
この音韻連想を考えてみるのも、場所を選ばず気軽にできる“日常の楽しみ方”の1つです。
例を挙げてみましょう。
「非ピリン系」と「フィリピン系」
「早稲田大学」と「痩せた体格」
「島耕作」と「揣摩(しま)臆測」
「島耕作」と「視野狭窄(きょうさく)」
「岩井志麻子作」と「祝島耕作」
「メグ・ライアン」と「目、暗いやん」
「神のみぞ知る」と「蟹の味噌汁」
「星野リゾート」と「干し海苔贈答」
「スパイク持参」と「スパ行く爺さん」
「九死に一生を得る」と「九州で一生OL」
「“あ、そうだろう”と納得」と「麻生太郎と納豆食う」
「多摩湖も、もう秋だよ」「卵ご飯も、もう飽きたよ」
オヤジギャグにも
活躍の場はある
俗に「オヤジギャグ」と呼ばれる「ダジャレ」ですが、思わず「クス」っとしてしまうものもあったでしょう。
残念ながら、オヤジギャグは一般社会から、特に若い女性からは敬遠されています。敬遠どころか、嫌がられているといっていいかもしれません。
確かに、つまらないダジャレをいって、しかもそれを繰り返して、相手の反応を待っているオヤジを見かけることがあります。
「今夜、“飲みにケーション”なんてどう?“飲みにケーション”」
「コーディネートは、こうでねえと」「ね、こうでねいとだよね?」
こんなことをいわれて顔を見られたら、誰だって引きます。ドン引きします。
くれぐれも注意してください。

弘兼憲史 著
でも、いくら嫌われているとはいえ、絶妙なタイミングでボソッと放ったダジャレが、思った以上にウケることもあります。
相手が若い女性でも男性でも、タイミングさえ間違わなければ意外な効果を発揮することもあるのです。
市民権を奪われたオヤジギャグにも、活躍の場は残されている……なんて期待しているのは、僕だけでしょうか。
ただし、くれぐれも「タイミングが重要」「連発はもってのほか」ということを肝に銘じてください。
外したら、痛い目に遭いますよ。