テーマは、城郭、遺跡、神社、偉人のお墓などなど、「面白い」と思うものなら何でも構いません。
ルールはありませんから、自分で決めたテーマから脱線したスポットを加えたっていいのです。
テーマを決める
自分だけの“巡礼”
まずはテーマを決めましょう。
たとえばお城なら、日本全国で見学できるのは城跡も含めると約200か所。日本城郭協会が選定した「日本100名城」にはまさにスタンプラリーが用意されています。
もっと絞りたいのなら、江戸時代以前につくられた「現存天守12城」を巡るのもいいでしょう。北は青森の弘前城から南は高知の高知城までと広範囲に点在しています。
最初は日帰りにして、近場から始めてもいいですね。
かつては各駅にあったように思えたのに、気がつけばすっかり見かけなくなった「名画座」を訪ねてみたり、スターバックスやドトールコーヒーなどに押され、貴重な存在となってしまった「純喫茶」や「音楽喫茶」を探してみたり。
甘いものが好きなら老舗の「甘味処」をハシゴしたり、煙突を見るだけで懐かしさを感じる「銭湯」の写真を撮り歩くのも楽しいかもしれません。

弘兼憲史 著
テーマが決まったら、まずは必ず行きたい目的地を決定。地図アプリやネットなどを駆使してその周辺の情報を集め、興味を持った他のスポット、ランチを食べる店や休憩できそうな場所をピックアップします。
たとえば、テーマを「京都の坂本龍馬」として、メインの目的地を龍馬が暗殺された「近江屋跡」に決定します。
地図を見ると、すぐ北に「坂本龍馬の像」が置かれた「土佐稲荷」がある。さらに北に行くと、龍馬の妻・お龍が独身時代に住んでいた寓居跡があるけど、石碑だけだから見なくてもいいかな……。
もっと北に行くと、新選組が大活躍した「池田屋事件」の跡地を発見。今は居酒屋になっているのか。龍馬には関係ないけど、見たいなあ。夜はここで飲んでみようかな……などなど、地図とにらめっこしながら移動距離や所要時間を調べ、オリジナルの“巡礼ルート”を組んでみるのです。
こうした準備の段階で、ワクワクしてくるのではないでしょうか。