感情系脳番地は思考系脳番地にも強い影響を与えるため、考えて行動するほどほど感情がコントロールできる、とても繊細な脳番地です。
また、(1)思考系脳番地、(3)伝達系脳番地、(5)運動系脳番地は、いずれも前頭葉の周辺に集まっていて、自発的な考えや行動を促す脳番地。
さらに、脳全体の比較的後方にある(4)理解系・(6)聴覚系・(7)視覚系・(8)記憶系の脳番地は、どれも自発的な考えや行動を起こすための情報を取り入れます。
この(4)(6)(7)(8)の4つの脳番地を通して入ってきた情報は、考えたり、理解したり、記憶したりすることの材料になるので、ほかの脳番地と比べると受け身的な傾向があるといえるでしょう。
これらの脳番地をうまくつなげて使いこなすことで、脳が成長していくのです。
脳番地を刺激するポイント(1)
日常の習慣を見直す
実際に脳のトレーニングをする場合、どんなことに気をつければいいのでしょう。ここでは、脳を効果的に鍛えるためのポイントを3つ紹介します。
まず1つめは、日常生活を見直すこと。
生活習慣を変えることは、それまでの自分を見直すことになるだけでなく、自分の脳の使い方を一新することにもつながります。たとえば、1カ月のお小遣いが4万円だった会社員が、急に3万円に減らされると言われたらどうでしょう。
厳しいと感じますよね。これまで1日に使えるお小遣いは、月22日勤務として2000円足らず。ですから、昼食には1日1000円までのランチが中心で、ときには500円前後のお弁当と、やりくりしながら夜の飲み会代や買い物代もねん出していました。
それが月3万円となると、1日に使えるのは1500円以下です。
こうなると、昼はお弁当を作ってもらうとか、買い物の回数を減らすとか、なんらかの工夫をしなければいけなくなります。