脳番地を刺激するポイント(3)
「したい思考」で発想する
ほとんどの人は、会社でも日常生活でも「やるべきこと」をたくさん抱えているのではないでしょうか。
自分で「やりたいこと」があっても、それができないほどやるべきことが多すぎると、やがて何事に対しても「やらなければならない」と思いながら行動しているうちに、いつの間にか「やらされている」という感覚になってしまいます。
このような受け身の状態の「させられ思考」にとらわれてしまうと、上司から仕事の指示をされても、聴覚系脳番地が受け身的になってしまいますし、仕事の資料にいやいや目を通しているうちに、視覚的脳番地もいつの間にか受け身的になってしまいます。

加藤俊徳 著
脳を鍛えるときには、この「させられ思考」を能動的な「したい思考」に変えることが大事なのです。
そこで心がけたいのが、情報には積極的にアクセスすること。入ってくる情報だけを得る姿勢では、受け身のままです。反対に、自分から情報を見つけに行くという姿勢でアプローチすれば、「したい思考」になります。
脳を鍛えるという行為は、明確な意思のもとに行われるものなので、「させられ思考」では効果は出ないのです。
つまり、自分の脳の習慣を見直して、それぞれの脳番地を「させられ思考」から「したい思考」へと変えないといけません。