大企業「45~49歳」や中企業「45歳以上」は初任給上回る賃金上昇、労働市場は構造変化?Photo:PIXTA

初任給引き上げのラッシュだが
中高年の転職市場も大きく変化!?

 初任給の引き上げが続いている。

 帝国データバンク「初任給に関する企業の動向アンケート(2025年度)」(25年2月14日)によれば、全企業のうち初任給を引き上げると回答した企業の比率は71.0%に達した。

 引き上げ額の平均は全体で9114円。初任給額は「20万~25万円未満」が6割だった。

 規模別に見ると、「中小企業」は71.4%で「大企業」(69.6%)よりも高くなった。一方で「小規模企業」は62.2%だった。

 産業総合研究所の「2024年度 決定初任給調査」でも、24年4月入社者の初任給を引き上げた企業は、23年度調査比7.5ポイント増の75.6%に上り、27年ぶりに7割を超えた。

 引き上げた理由は「人材を確保するため」が3.3ポイント増の73.5%で最も多かった。

 初任給額は、大学卒が22万5457円、高校卒が18万8168円。対前年度増加率は、1992年度以来32年ぶりに全学歴で3%超となった。

 停滞が続いてきた大卒初任給が変化したのは、23年からだ。

 厚生労働省「賃金構造基本統計調査」によると、大卒初任給の前年度比増加率は、95~22年には2%未満に落ち込んでいたが、23年に3.9%になった。

 だがこうした中でもう一つの注目すべき変化は、中高年の賃金上昇率が大企業や中企業で初任給の上昇率を上回っている場合があることだ。

 中高年者の転職市場にも変化が起きている可能性がある。