
「ウェルビーイング」は、1948年の世界保険機関(WHO)設立の際に考案された憲章で、初めて使われた言葉だ。「幸福で肉体的、精神的、社会的全てにおいて満たされた状態」をいう。新しい幸せの形として用いられ、最近さまざまな場面で耳にすることが多くなった。『ウェルビーイングの新潮流』第17回では、豆乳市場の成長を支えた「ウェルビーイングマーケティング」についてお伝えします。
豆乳を使った製品が続々と登場
よく行くコンビニやカフェでも…
最近多くのカフェやレストランで豆乳を使ったメニューが増えています。
スターバックス コーヒー ジャパンは、2月15日より「いちご桜ソイラテ」を発売、豆乳への変更カスタマイズが全商品・全国で一律無料となり、タリーズコーヒーでも3月5日からアサイーテイストのフローズンに豆乳を加えた「豆乳アサイーバナナスワークル」を発売しました。
また大手メーカーやコンビニなどでも豆乳を使った新商品の発売が相次いでいます。
スープの一部に豆乳を使用しているセブンイレブンの「博多一風堂監修 豚骨らぁめん」や味の素からは「パスタキューブ(R)まろやか豆乳クリーム」、フジパンからネオバターロールシリーズの新商品として「ネオ豆乳ロール」が発売されました。またユニークな商品では、マルサンアイが森永ラムネとコラボした「豆乳飲料 森永ラムネ味200ml」が3月3日より発売されました。
最近は豆乳に加え、アーモンドミルクやオーツミルクなど植物性ミルクの市場が急成長しています。
豆乳市場は2020年に過去最高の市場規模となって以降低迷していましたが、日本豆乳協会が2024年1〜12月期における豆乳市場の動向について検証したところ、豆乳類全体の生産量は41万712キロリットル(前年比:103.1%)となり、市場は再び拡大傾向であることが確認されました。
最近の豆乳に対する再注目のポイントはやはり健康志向の高まりです。