担当者もそのことは理解してくれているので、「もう一度会社に掛け合います!」とタンカを切ってくれたものの、「藤野さん、江頭さんのち○こを出すの、やっぱり説得できません……」と返ってきたことがありました。

 そこで担当者と相談して唯一見つかった突破口が、実際には前貼りはしないのですが、僕が担当者に「江頭に前貼りをさせます」と証拠が残るようにメールをする、でした。

 そうすることにより、万が一の場合は企業に迷惑をかけることなく、担当者も会社で左遷されることもなく、悪いのは約束を破った江頭さんと僕。「何かあれば、僕と江頭さんだけが捕まればいい」という状況が作れます。通称、「悪魔の契約」です(笑)。

 ぶっちゃけ、江頭さんと一緒に「エガちゃんねる」を立ち上げた時から、人様に迷惑をかけなければ捕まっても仕方ない、という覚悟でいます。その覚悟のうえで「前貼りだけは貼らない」という、はたから見ればどうでもいいような「下品の流儀」を貫かせてもらっています。

コラボチップス即完売→転売騒動…
果たして再販はできるのか?

 テレビではできないことが増え、自由を求めてやってきたユーチューブの世界。ただ、仕事として世間と向き合ううえでは、どの世界においても「できません」「無理です」といった言葉とぶつかる場面はやっぱり増えていきます。

 もちろん、本当にできないこと、予算や時間的に難しいことがあるのは重々承知のうえで、ですが、「慣例だから」「きっと無理だから」というだけであきらめている場合も多いようにも感じています。

 ファミリーマートさんとのコラボで「エガちゃんねるポテトチップス」を販売した動画「とうとう、あのコンビニに呼び出されました」でのこと。

 江頭さんとブリーフ団(編集部注/番組をサポートする黒子役の3人)とで何度も試食を重ねて完成した「旨辛担々麺風味」と「黒胡椒チーズ味」という2つの味は、おかげさまで全国各地のお店で完売続出。