ファミリーマートさんからは「1ヶ月で売り切れれば大成功」と言われていたところ、江頭さんが「1週間だ!」とタンカを切り、結果的にはわずか数日で完売。
我々のもとには消費者やあたおかのみなさんから、「どこに行っても買えないから再販してほしい!」「転売ヤーが高額で転売してるからなんとかしてほしい!」といった報告、相談が数多く届いていました。
転売対策のためにもすぐに再販してほしいところではありますが、コンビニ商品というのは、工場の生産ラインの確保や、商品パッケージの生産ラインが数ヶ月先まで埋まっていて、それを確保することはとても大変なことだそうで……どんなに売れても再販はできない、と企画の最初の段階から言われていました。
しかし、あまりにも早い完売を受けて、ファミリーマートさんから「数カ月後にはなりますが、工場を調整すればなんとか再販できるかもしれない!」という情報が入ってきました。数カ月後の再販だとしても、この情報はすぐに視聴者に伝えたい。
購入できなかった視聴者には嬉しいニュースだし、転売ヤー対策にもなるはずです。その情報を動画で出していいか代理店に確認しました。
ところが、ここであいだに入っていた代理店から「待った」が出てしまいます。「藤野さん、もし再販ができなかったら消費者を混乱させてしまうので、『販売するかもしれません』という仮定の発表はファミリーマートとしてはできません。なので、その動画はなしでお願いします」と。
ファミマが「かもしれない発表」OK?
“まさか”の異例の決断をした舞台裏
たしかに、その言い分はわからなくもありません。僕も大企業が「発売するかもしれませんよー!」なんていう「かもしれない発表」は聞いたこともありません。消費者のことを考えての判断でしょう。わかります。
でも、「再販に向けてファミリーマートさんが動いています」は事実だし、万が一できなかったらその時には「頑張ったけどダメでした。ごめんなさい」と、リアルな状況を伝えればいいのではないか。