そんなユーチューブでしたが、自分たちだけの責任でなんでも自由にできる。上司のハンコも不要。広告審査に落ちて凹むことはあるけれど、当座のお金さえ目をつむればやりたいことはとことんできる。

 つくづく、ユーチューブという場で「エガちゃんねる」を始められて良かったと実感しています。さまざまな壁にぶち当たったおかげで、ユーチューブという次のステージのドアが開きました。

 ちなみに、この先に出てきそうな「エガちゃんねる」にとっての新たな壁は……。2025年には「江頭さんの還暦」という大きな節目が待っていまして、還暦=「年齢の壁」があるかもしれません。あまりそれを言うと江頭さんに怒られそうですが(笑)。

 しかしその壁はきっと、新しいステージへのドアになるはずです。

 今、何か大変なこと、うまくいかないことに遭遇しても、あきらめずに動き続けていれば、きっとそれはどこかで次のステージへの「ドア」になる……そんな発想で頑張っていきましょう。

両手が空いてないと
チャンスを掴みにいけない

 学生時代から憧れを抱き、ADを経て、念願叶ってたどり着いたテレビディレクターという職種。多い時は5本のレギュラー番組を担当していました。

 ただ、その時はほぼプライベートの時間はゼロ。企画を考え、リサーチを重ね、台本を作り、収録をして、編集をしての毎日で、まさに綱渡りの自転車操業の極みのような働き方でした。

 2020年に「エガちゃんねる」を始めて丸4年が過ぎようという今、僕も40代中盤となり、働き方はかなり変わりました。

 動画公開の前日は編集作業で1日かかりきりになりますが、それでもある程度ゆとりを持ちながら、プライベート・家族との時間も持ちながら、昔のような「寝る時間がない」というような状況にはならずにいられています。

 そして僕にとって今は、時間的にも精神的にも、いくばくかの余裕を作ることが大事だと思っています。

 20代、30代のギリギリの状態で仕事をしてきたことは今となっては大きな財産になっていますが、今は自分の時間と心に余裕があるからこそ、新しいチャレンジにも着手できる。人間、両手が空いてない状況ではすぐには動けないし、チャンスを掴みにいけません。