海外の人は口元を見て気持ちを読み取ろうとしますが、日本人は、目から気持ちを読み取る傾向が強いと言われています。「目は口ほどに物を言う」という言葉がありますよね。相手が何も言わなくても、目を見れば気持ちがわかるという意味です。目が語ること、目で伝えられることはたくさんあります。

 ここぞというときは、目をしっかりと見開いて、目の奥に少し力を入れる。そして、まばたきをせずに相手をしっかり見て伝える。目の表情から気持ちを読み取る機会が多い日本人だからこそ、この「目で訴える」ということをぜひ意識しましょう。

ほんの少しの心がけで
「話し方」が好印象に

 話すスピードや声の大きさのほかに、話すときに気をつけていただきたいことがあります。それは、(1)D言葉を使わない、(2)小さな「っ」を使わない、(3)語尾を伸ばしたり上げたりしない、の3つです。1つずつ見ていきましょう。

(1)D言葉を使わない

 D言葉とは、「だって」「でも」「どうせ」といった、Dから始まるマイナスイメージが強い言葉です。

「でも、それだとこの前と話が違います」「どうせ、その納期には間に合わないでしょう」「ですが、それは難しいです」「だって、連絡がきていなかったので……」。

 こうした言葉を使うと、どうしてもその後には、否定的な話や言い訳が続きます。よい方向に話が進んでいきません。言葉は考え方にも影響を及ぼしますから、自分の成長も妨げます。

 プライベートで使っていると、ビジネスの場で出てしまうこともありますので、普段からD言葉は使わないよう意識しておきましょう。

(2)小さな「っ」を使わない

 周りの人に感謝したり、程度を強調したりするときに、「すっごく」「とっても」という言葉を使うことがあるかと思います。これらの言葉を日常会話で使うのは問題ないのですが、ビジネスシーンで多用すると、幼い印象を与えてしまいます。

 このような場合は、「非常に」「とても」といった言葉を使うようにしましょう。ほんの少し言い換えただけですが、丁寧になり、落ち着きが感じられます。