【最新版】3年後の予測年収1355社ランキング!全30業種で「勝ち組」はどこだ?#26Photo:PIXTA

近年、企業による社員待遇の向上が続いている。人手不足や物価の上昇など背景は複数考えられるが、なにより、企業が成長するためには年収アップで人を引き付ける必要がある。ダイヤモンド編集部では、統計専門調査会社の協力の下、最新のデータを反映した3年後の年収を大胆予想。特集『【最新版】3年後の予測年収1355社ランキング!全30業種で「勝ち組」はどこだ?』の#26では、小売業界の予測年収を独自に推計し、全66社のランキングを作成した。(ダイヤモンド編集部 山本 輝)

一部を除き待遇は高くない小売業界
百貨店では明暗が分かれる試算に

 小売業界の年収は、決して高いとはいえない。対象とした上場66社のほとんどが800万円未満となっている。

 2023年度の実績で800万円を超えるのは、1147.6万円のファーストリテイリングや、901.7万円のエイチ・ツー・オー リテイリング、883.3万円の三越伊勢丹ホールディングス(HD)など、6社にすぎない。

 そんな小売業界で、3年後の待遇が勝ち組となるのは、どの企業だろうか。ダイヤモンド編集部では、統計専門調査会社の協力の下、24年3月期までの実績値から3年後となる26年4月期~27年3月期の年収を大胆予想した。

 試算対象としたのは、小売業界の66社だ。年収が業績などに連動することを前提に、各社の公表資料を用いて重回帰分析による予測モデルを作成、アナリストによる業績予想のコンセンサスデータを当てはめて試算を行った。なお、業績予想は24年10月時点のデータに基づく。

 その結果、3年後の年収は29社が減少、37社が増加という試算結果となった。特に大手百貨店は明暗が分かれる結果にもなっている。果たして、ファーストリテイリング以外に1000万円を超える企業は登場するのだろうか。

 ファーストリテイリング、パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス、しまむら、三越伊勢丹HD、エイチ・ツー・オー リテイリング、J.フロント リテイリング、高島屋、松屋、ジンズホールディングス、ウエルシアホールディングス、マツキヨココカラ&カンパニー、スギホールディングス、ツルハホールディングス、ハークスレイ、MonotaRO、ZOZO、パルグループホールディングス、カクヤスグループ、アスクル、オイシックス・ラ・大地といった企業の3年後の年収はどれくらい増えるのか?あるいは、減るのか。一挙に見ていこう。