超小型EVには、1人乗り・小型ゆえのデメリットもあります。超小型EVの中でもミニカー規格は、乗車定員が1名に制限されています。そのため、普段から2人以上での移動が多い人には不向きです。
ミニカーは、道路運送車両法上では原付扱いのため、高速道路や自動車専用道路は走行できません。最高速度も60km/hと制限されています。また、超小型EVは航続距離が短いため、長距離移動には向いていません。ちなみに、mibotの航続距離は100kmです。
多くの超小型EVでは、バッテリーを取り外すことができません。そのため、自宅などの保管場所に電源を確保する必要があります。特に集合住宅の場合は、この点を注意する必要があります。
ワクワクが詰まった
「乗ってみたい!」と思える1台を
楠さんは、単に所有コストが低く環境性能が高いだけでは、日常の移動の足として多くの人に選んではもらえないと話します。
「大切にしているのは、“ワクワク感”を届けること。乗り物は、普段着る洋服と同じように、その人のアイデンティティを表すものでもあります。だからこそ、『乗ってみたい!』『運転してみたい!』と思えるようなデザインや乗り心地、楽しさなどを備えた、ワクワクする乗り物であることが重要だと思っています」
そのために、運転が楽しいと感じてもらうための「快適性」や「安全性」を備えることが、まずは重要。その上でmibotは、外観は80年代のポラロイドカメラを思わせるようなレトロな雰囲気と、前後対称の近未来的なスタイルを融合したワクワク感あふれるスタイルに。
さらに、「コネクティッドカー」としてアップデートに対応し、常に最新のソフトウェアをインストールできる仕組みとなっています。
今後、さまざまな道路環境で走行するデータが収集される中で、それを解析し、バッテリーやモーターを動かすインバーターの設定などをより良くアップデートしていくことが可能です。また、オーディオ関係の新たな機能を追加するなど、新機能のリリースを順次行うこともできます。