このように、少し意識をするだけで塾代以外でも、費用面での節約が可能です。ただし、決して「節約すること」が目的ではありません。必要な教材をしっかりと揃える、模擬テストで演習を大量にやる、そのためにも無料のものや、メルカリを活用して1つずつの単価をできる限り下げるということです。模試や定期テストのプリントは1回分100円未満で購入することも可能なので、オトクサ家の中学受験はメルカリが支えていたといっても過言ではありません。

「難関校は塾なしでは厳しい」を
クリアした方法とは?

 中学受験について調べ始めた頃、ネットで「塾なし 中学受験」を検索すると、受験のプロたちは口を揃えるかのように同じことを書いていました。

「塾なし中学受験はできます。ただし、難関校は塾なしでは厳しいです」

 その理由は主に、

(1)受験校の情報や受験問題の傾向について入手しづらい
(2)4教科すべてを自宅で教えることは難しい
(3)学習習慣が身につかず、モチベーションも維持しづらい
(4)親の負担が大きく、精神的に辛い

 このようなことが挙げられていました。

「ってことは、これをクリアすればいいんだ!」とポジティブオトクサは考えたのです。

 既に通塾なし勉強を開始して5年以上経ちますが、「(1)受験校の情報や受験問題の傾向について入手しづらい」については1ミリも感じません。受験校のホームページやSNSはもちろん、インターネットのまとめサイトや保護者の方々がブログで詳しく発信してくれています。YouTubeには塾関係者が勉強の方法をアップしてくれていますし、メルカリにはさまざまな問題集やプリントが、受験終了組により販売されています。私が中学受験に挑んだ30年前とは全然環境が違うのです。

 模試を終えた後に、「今回は難しくて平均点は下がりそうだ」「これまでと傾向が違う」こんな発信をSNSで見ることもありますが、このようなスーパーお父さんたちを見習う必要は全くありません。