「妻役が松嶋菜々子さん。この人生はもう勝ちですね」
清役の二宮和也のコメント
すでに亡くなっていて、回想でしか登場しない清を演じた二宮和也はドラマの公式コメントで「妻役が松嶋菜々子さん。この人生はもう勝ちですね、みんなに自慢します(笑)」と語っていたのだ。
参考にコメントの全文を掲載しておこう。
――朝ドラ初出演となります。嵩の父親役としてオファーを受けた際のお気持ちをお聞かせください。
(二宮和也さん) 朝ドラには呼ばれることはないんだろうなと思っていたので、びっくりしました。発表されてからはどこに行っても「おめでとう」と言っていただき、主役かと思うほどの祝福を受けました(笑)。
僕がオファーを受けたときは、まだ嵩役が発表されていなかったので、あとから北村くんだと知ったんですよ。
ドラマで同じ作品に出るのは初めてですが、バラエティー番組でお会いしたときは、クールな印象で、すごく器用な方だと感じていて。割と性質としては同じ属性にいる人間なのかなと感じていたので、親子というのはしっくりくるものがありましたね。
そして、妻役が松嶋菜々子さん。この人生はもう勝ちですね、みんなに自慢します(笑)」
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二宮和也が「この人生は勝ち」と語った登美子と結婚した人生。いまの登美子を見ると、はたしてほんとうに勝ちだったのか疑問が残る。清は早逝してしまったので、勝ち気分のままだったかもしれない。そう、清が生きていれば、登美子はすてきな奥さんでいられたのかもしれない。
でもいまの状況の嵩はお気の毒でしかない。でも、漫画を「すごくおもしろい」と褒めてくれたのは登美子で(あとヤムさん)。それがなにより嬉しいのだろうとは思う。のぶは漫画も読んでいる様子がないから。
柳井家で肩身が狭いと厚かましいことを言う登美子に「ずっといればいいよ」と言う。おいおい、嵩も居候だよね。
「これ以上嵩を傷つけるのはやめちょってください」
のぶが、8年も息子を放置していた登美子を責めると、嵩は「のぶちゃんは母親に捨てられたことないだろ。それでも会いたかった。ずっとこの人に会いたかった。のぶちゃんに何がわかるんだよ」と嵩は母をかばうのだ。
母親への思慕もあるし、やっぱりのぶが千尋のほうを見ている気がしたり、漫画を褒めてもくれなかったり、そういうことへのもやもやがあるのだろう。
そんなとき千尋が医学ではなく法学を学びたいと言い出す。
それでは柳井医院の跡継ぎがいなくなる。
すると登美子はしれっと「いざというときは嵩があとを継ぎますから」と言い出す。
さすが、登美子。嵩の漫画を褒めたけれど、彼女はきっと、漫画と医者とだったら、嵩に医者の道を選ばせようとするに違いない。
第4週、平和な御免与町を登美子がかきまわしそうだ。