自動車 “最強産業”の死闘#1株式非公開化検討を検討している豊田自動織機。実現には高いハードルが存在する Photo:JIJI

豊田自動織機が、非公開化を検討していることがわかった。同社幹部は「取締役会で真剣に話された形跡はない」と生煮え状態であることを明かす。非公開化を実施するには、高いハードルが存在する。それは一体何か。特集『自動車 “最強産業”の死闘』の#1では、同社幹部、資金の出し手であるメガバンク関係者、豊田自動織機株を保有する英国アクティビストの“本音”を明らかにする。(ダイヤモンド編集部 永吉泰貴、山本興陽)

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アクティビストの関心事は?

「取締役会で、そう真剣に話された形跡はないと思っている」。豊田自動織機幹部は、ダイヤモンド編集部の取材に対し、同社の非公開化が、検討の初期段階にとどまっている実態を明かした。

 トヨタ自動車や豊田章男会長ら創業家などが、SPC(特別目的会社)を立ち上げ、SPCが豊田自動織機に株式公開買い付け(TOB)を実施する案が浮上している。豊田自動織機は、トヨタ自動車の源流に当たる。トヨタグループと創業家にとって同社が特別な存在であることは間違いない。

 冒頭の豊田自動織機幹部の言葉が示すように、非公開化の議論は同社内でも始まったばかりで、“高いハードル”があることも確かである。

 次ページでは、同社幹部への取材とともに、資金の出し手であるメガバンク関係者、豊田自動織機株を保有する英国アクティビストの“本音”を明らかにする。