偽基地局ワゴンは、複数のナンバープレートを付け替えている
偽基地局の行為は、明らかに電波法に違反するものであり、総務省には厳正な対応を求めたい。また、SNS上の報告によれば、偽基地局に使われている車両には複数のナンバープレートが用意されており、付け替えることで追跡を逃れようとしていると推測される。仮にナンバープレートが偽造したものでなくても、他人名義であれば不正使用にあたり、偽造ならば明白な犯罪である。ここまでくればもう、警察による捜査と摘発が求められる段階に来ていると言えるだろう。

筆者は、この件について「中国が悪い」と一方的に決めつけるつもりはない。しかし、もしこれが事実であるならば、たとえ同胞同士の詐欺であっても、他国の地で、その国の市民にまで被害を与える形で行っていいことなのか。中国本土から来た犯罪者グループが、同じ中国人を標的にしているとはいえ、その行為によって多くの無関係な人々が被害を受けていることに、まったく良心がとがめないのか――そう問いかけたくなる。
今後、都市部で通信不具合に直面し、「圏外」「中国キャリア名」などが表示されたり、不可解な中国語SMSが届いたりした場合は、偽基地局の存在を疑うべきかもしれない。特にその場で不自然なWebリンクに誘導されるようなメッセージを受け取ったら、絶対にアクセスしないよう、気をつけてほしい。
