●『愛の言霊~Spiritual Message~』サザンオールスターズ
●『ALICE』MY LITTLE LOVER
●『カサブランカ・グッバイ』鳥羽一郎
●『そばかす』JUDY AND MARY
●『Chase the Chance』安室奈美恵
●『珍島物語』天童よしみ
●『マイフレンド』ZARD
●『ミエナイチカラ~INVISIBLE ONE~』B’z
●『ミッドナイト・シャッフル』近藤真彦
●『LA・LA・LA LOVE SONG』久保田利伸 with ナオミ・キャンベル
1999年(平成11年)
15歳の宇多田ヒカルがメガヒットを記録
「ミレニアム」「キレる」に「カリスマ」「ヤマンバ」、松坂大輔がロッテ戦で負けたときに使った「リベンジ」などの新しい言葉が流行の中、15才のシンガーソングライター、宇多田ヒカルが彗星の如く現る。
3月発売の『First Love』は、前年12月に出したデビューシングル『Automatic』をボーナストラックに入れた12曲入りアルバムだが、R&Bのリズムとネイティブな発音で、なんと765万枚という史上初の記録を生んだ。
そして今ひとりが浜崎あゆみ。Boy&Girls』『A』でミリオンヒットを飛ばし、女性ボーカル時代の幕開けを告げたのだ。
小室ブームが去り、代わってテレビのオーディション番組『ASAYAN』から登場した「モーニング娘。」の『LOVEマシーン』が大ブレイク。
子供はもちろん、やけくそ気味なサラリーマンたちにまで浸透し、忘年会で(日本の未来はWOWWOW…)と歌い(怒鳴り?)まくった。しかしいくら浮かれてみても、日本の未来に明るさを見出すことができないほど、深刻な不況の嵐は吹き荒れたままだった。
そんな中で経済効果をもたらす歌が生まれた。NHKの幼児番組『おかあさんといっしょ』から誕生した、歌のお兄さんの速水けんたろうとお姉さん、茂森あゆみが歌う『だんご3兄弟』である。