はずかしながら、インスタグラムをやっていない僕は知らなかったのだが、村上さんが「じゃあ、つないでやるよ」と、コカドさんのラインをその場で教えてくれた。村上さんならではのタイム感。ミシンと村上さんが紡いでくれたご縁である。
村上ミシン。
言ってみたかっただけです、ごめんなさい。
それからコカドさんとは、ミシン情報を交換させてもらったり、ふたりでミシンをやりながら取材を受けるという仕事をご一緒させてもらったりした。
取材ではお互いにプレゼントを作り合ったのだが、僕は、当時よく作っていたリメイクシャツを製作。コカドさんは「つかもっちゃん、サウナ好きやから」と言って、古きよき旅館にありそうな、お風呂用の防水巾着を作ってくれた。
出発地点から違う、粋なプレゼント。キュンキュンしながら巾着を開けると、中から有名なサウナ施設のタオルが出てきて、コカドさんは言った。
「いつか一緒にサウナにも行こな」
その言葉は、これまで自分に投げかけられた関西弁のなかでもトップ3に入る、甘くてカッコいいセリフだった。確かこのとき、後光が差していたと思う。そよ風でコカドさんの髪も揺れていた気がする。そのくらい、カッコよすぎた。
それもこれも、村上ミシンさんに感謝である(村上ミシン、は言ってみたかっただけです、ごめんなさい)。
劇団ひとりさんが
ハイテンションで楽屋に!
とある日の、バラエティ番組『ゴッドタン』での収録時のこと。
久々に呼んでもらって緊張しながら楽屋で本番を待っていると、すごい勢いで楽屋の扉をノックされた。