
お気に入りの洋服を着続けたいと思っても、痛んでしまったりサイズが変わってしまったりして、泣く泣く処分する……というのはよくある話だ。そんな悩みをミシンで楽しく解決しているのが『キングオブコント2024』王者・ラブレターズの塚本直毅だ。コロナ禍で洋服のリメイクを始めた、彼のミシン生活に迫る。※本稿は、塚本直毅『コントとミシン』(光文社)の一部を抜粋・編集したものです。
娘の成長とともに
作り変え続けている1着
実家に連絡をして、父親がもう着ていない、タンスに眠っている洋服を送ってもらってシャツを作ったときのこと。
え、これ、もしかして半永久的に着られるんじゃないですか?という気持ちになった。ダメージのある箇所は外して縫いつなぎ、補修もデザインのように見せれば、ずっと着られちゃうんですけど。
そんな経験から今、娘の成長とともに作り替え続けている1着がある。
それは、尊敬する先輩である「東京03」飯塚さんから出産祝いにいただいたロンパースをもとにしたもので、あっという間にサイズアウトしたところを別生地を足して大きくしたり、ロンパース自体を着なくなったので前開きのカーディガンに変えたりして、今なお現役で娘に着せているのだ。
そして、この先もまだまだ作り直しがいがあるぞ、とにらんでいる。
どこまで着ることができるんだろう、という実験心もありつつ、本当にいけるところまで作り替え続けてみようと思っている。娘の趣味趣向に上手に合わせられれば、20歳を過ぎても着られる出産祝いに生まれ変わるかもしれない。そんなことが本当にできたら、すんごい話である。