「あと3カ月で資金がゼロに」…日々のエクセル管理が救った小さなECの話
【楽天のプロ講師が教える“1年半無収入”からの大逆転ノウハウ】ネットショップを運営した経験はゼロ。なのに、なぜ急にネット通販をするようになったのか? 1日の終わりにワインを飲むのが好きで、その「好き」が高じて、無謀にも仕事をやめて、新たに「ワインを仕事にする!」と決めた。限りある人生、どうせなら「好きなことを仕事にしたい」というだけの理由だった。それが開業して3年後には年商3400万円、5年後には年商6500万円、いまは年商7億円超にまで成長! 開業資金ゼロ・在庫ナシでもOK、さらには週1回(もしくは月1回)パソコンを開くだけでも稼げる方法がある。限りなくゼロに近いリスクで、自分の「好き」を仕事にするノウハウを初公開&全公開した話題の書『「おウチ起業」で4畳半から7億円 ネットショップで「好き」を売ってお金を稼ぐ!』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものをお送りする。

「好き」を商品にする事業が終わるとき
せっかくスタートした「好き」を商品にする事業を終わらせなければならなくなる……その最悪の事態を招くのが「資金ショート」です。
資金ショートとは、商品の仕入れ代金や配送料など、社外への支払いができなくなる状態です。もし銀行で資金を借りているのであれば、返済できなくなったときが、一般的にいわれる「倒産」です。
経営は赤字でも、現金があれば継続できる
支払いができなくなるというのは、つまり手元に現金がなくなってしまうということ。経営自体は赤字でも、資金があれば事業は継続していくことができるのです。
ショップを運営していくには、手元に現金を残しておくことがとても重要です。
資金の流れを見える化する「資金繰り表」
そうした、資金の出入りをひと目でわかるようにできるのが、「資金繰り表」です。ショップを運営していると、「入金」と「支払い」が繰り返されます。
入金とは、お客さんが購入してくれた代金です。お客さんが購入した商品の代金は、自社サイトの場合、一定期間を置いたのち、ショップが振り込み申請するか、自動的に金額が集計されて、口座に入金されるという流れになっています。
ECモールの入金タイミングに注意
大手ECモールでも似たような工程を踏んで、入金に至ります。
申請してから入金されるまでの日数は、サイトにより異なりますが、早いところで「10営業日」、遅い場合は、「月末締めの翌々月20日払い」などがあります。
支払いと入金のズレが資金繰りを左右する
一方で、ショップが仕入れた商品の代金の支払いがあります。
支払いより入金が遅くなれば手元の資金が減り、入金が支払いより早まれば資金に余裕ができるのはおわかりになるでしょう。
毎日チェックした「日別資金繰り表」
私は、ショップをスタートしたばかりのころは日別の資金繰り表をつくって、毎日確認をしていました。
この資金繰り表があったからこそ「あと3カ月で資金が尽きる」といった自分の状況を明確に把握できたのです。
副業でも「お金の出入り」は把握しよう
副業でショップを運営しているのであれば、もしかしたら資金繰り表までつくる必要はないかもしれません。
ただ、お金の出入りを把握しておくことは、ショップ運営をスムーズに展開することにもつながります。
早期入金サービスも活用しよう
「BASE」「カラーミーショップ」「STORES」「Shopify」などでは、希望すれば「早期入金サービス」を利用できます。
資金に余裕がなくなったら、こうしたサービスを利用することも念頭に置いておくといいでしょう。
資金繰りを良くするには「在庫回転率」もカギ
資金に余裕を持たせるためには、在庫回転率を高めることも有効です。
大切なのは、支払いサイクルよりも入金サイクルの日数を可能な限り短くすることです。
売上が増えるほど資金繰りがラクになるために
売れれば売れるだけ資金繰りが楽になるためには、入金サイクルを短く保つ必要があります。
キャッシュレス決済が主流の今では難しいことです。そのため、資金繰りが楽になるように入金と出金のサイクルに着目して改善していく必要があります。
※本稿は、『「おウチ起業」で4畳半から7億円 ネットショップで「好き」を売ってお金を稼ぐ!』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。