公務員の危機#13石破茂内閣が国民からの指示を得るには、官僚の使い方を改善することも必要だろう Photo:Bloomberg/gettyimages

政治家が政策を勉強するのは素晴らしいことだが、指示が細か過ぎたり、見当違いだったりすると、官僚からは嫌がられる。大物政治家が“悪い意味”で政策通だった場合には、公益を損なうことにもなりかねない。特集『公務員の危機』の#13では、ダイヤモンド編集部が独自に行った公務員・日銀アンケート(有効回答数:442人)の結果を基に作成した“悪い意味”で政策通の政治家ランキングを初公開する。(ダイヤモンド編集部副編集長 千本木啓文)

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妄想系、パワー系、専門家面系が官僚から不評

 国会議員には、大きな方向性を示し、政策の優先順位を決め、それを実現するために、ヒト、モノ、カネを最適に配分してほしい――。これは、公務員のみならず、国民の切なる願いではないだろうか。

 そういった国会議員のためなら、霞が関の中央省庁の官僚は、政策の選択肢を示したり、政策の進め方で助言したりと、支援を惜しまないだろう。

 ところが、実際には、そんな政治家ばかりではないようだ。ダイヤモンド編集部が独自に行った公務員・日銀アンケート(下図参照)では、「官僚を論破することに生きがいを見いだしている」「思いつきのアイデアを押し付け、実情を説明すると怒りだす」といった残念な政治家の実態が明らかになった。

 ダイヤモンド編集部は、国家公務員が選定する、“悪い意味”で政策通の政治家ランキングを本邦初公開する。驚くべきことに、ワースト1位は石破茂首相だった。

 次ページでは、石破氏が官僚から不評を買っている理由を解明する。間近で、国会議員を見ているだけに、その指摘には具体性がある。また、2位以下にランクインした“専門家面”の国会議員や、パワハラ気質の政治家らを明らかにしていく。