AI divorce:
AI 離婚

マイクロソフトとオープンAIの関係に暗雲、ペア解消となったらAI業界の勢力地図が激変する?

 人工知能(AI)業界をけん引し、テック業界最強のペア(most successful tech partnership)と呼ばれてきた米マイクロソフトと米オープンAI。ペア解消となれば「AI離婚(AI divorce)」だ。

 ここにきてAI離婚は現実味を帯びてきている。米「ウォール・ストリート・ジャーナル」紙(WSJ)が報じたところによれば、オープンAIは反トラスト法(独占禁止法)違反の疑いでマイクロソフトを提訴する選択肢も視野に入れている。

 マイクロソフトから多額の出資を受け入れ、生成AI「ChatGPT(チャットGPT)」で一大旋風を巻き起こしたオープンAI。現在の提携関係に不満を抱き、マイクロソフトのくびきから逃れようとしているようだ。

 もちろんマイクロソフトは簡単には離婚に同意できない。ChatGPTを自社製品に組み込んで強力なクラウドサービスを企業に提供するなどにより、生き馬の目を抜く企業がはびこるAI業界で頭一つ抜けているからにほかならない。

 仮に告発が現実となり、ペア解消という展開となったら?

 AI業界の勢力地図が様変わりする可能性がある。