25年以上多くの読者に選ばれ続けてきた大学案内『大学図鑑!』が今年もパワーアップして発売された。現役生・OB・OGら5000人超のナマの声によってつくられた本書は他の大学選びのひとつの手段として選ばれている。本記事では最新版である『大学図鑑!2026』の出版を記念して、内容の一部を抜粋し再編集してお届けする。(本記事は2025年1月時点に執筆した『大学図鑑!2026』をもとにしています)

学習院大学はこんなところ!
ガツガツせず、マイペースでおっとりしたのんびり型が多い。金持ちではないフツーの庶民が大半だが、総じて育ちのよさを感じさせる。和を尊ぶ文化があるので、奇抜なことはしづらい雰囲気。
付属があることも影響し、いまだに皇族のイメージが強すぎて、他大生から「お金持ちなんでしょ?」といじられる。とはいえ、当然メインは普通の学生。誠実でまじめなイメージが強いため、金融系、公務員などお堅い仕事には有利。
学習院大は学生数に対して、教員数が多く、約7割の授業が1クラス30人以下の少人数制。2021年度から英語の新カリキュラムがスタート。コミュニケーションの取りやすい少人数クラス、習熟度別のクラス編成で自分に合ったレベルから英語力を伸ばせる。
また、何年生からでも高度な英語力の習得をめざす選抜クラスを履修できる。2022年度よりAI技術を活用できる人材の育成をめざし、新しい情報科目カリキュラムを導入するなど、文理の枠を超え、「情報力」を培うことにも力を入れている。
やんごとなき学習院の世界
お金持ちの家エピソードで成金パターンは聞かない。代わりに本当のお金持ちエピソードを聞くこともあるとか。「祖父の代から学習院なんです」とか「同じクラスの友達の先祖は広辞苑に名前が載っている」とかの話はときどき聞くという声も。
伝統的に銀行・保険・証券など金融業界に強い。公正で品格ある校風や、組織の中に上手に溶け込むおおらかな受容性といった部分が評価されているようだ。高度なサービス精神が求められる旅行業や航空業でも実績が高い。
約3人に1人は東証一部上場の企業に内定しているというデータもある。従業員1000人以上の大企業に就職する学生の割合が約半数と高いのも特徴だとか。