山P、佐藤健、横浜流星…
でもキムタクほどではない?

 当然、女性人気が高かったが、同時に男性からも支持があった。文句のつけようがない端正な顔つき以外にも、垣間見えるプライベートの言動が「男から見てもかっこいい男」であったからかもしれない。

 木村拓哉が工藤静香と結婚したのは2000年で、当然のことながら大きな話題となった。当時ジャニーズのアイドルが20代で結婚するのは異例であったし、相手も有名歌手とあって注目の的だった。

 それから20年ほどたち、今は2人の娘もメディアに露出している。特に顔立ちの似ているKōki,を見るたびにかつてのキムタクの面影を感じ、時代の経過と、今も色褪せない当時の鮮烈な印象を思い出すアラフォーは少なくないはずだ。

 もちろん、イケメンと言われる俳優は多いし、視聴率が昔ほどではないとはいえ人気ドラマも時代ごとにある。

 2000年代でいえば、山下智久(山P)や妻夫木聡、2010年代は佐藤健や福士蒼汰、2020年代に入ってからは道枝駿佑や横浜流星が、イケメンと言われる俳優である。それぞれにドラマや映画でのヒット作もあるし、華や個性も充分だ。

 とはいえアラフォー、アラフィフ世代は思ってしまうはずだ。「キムタクほどのアイコンはいないのではないか」と。

 しかしそんなことを言っていたら、若者から「オジオバの昔自慢」と受け取られかねない。別にそんなことは気にしなければいいのだが、とはいえイケメン感のアップデートはしておきたいし、若者と話を合わせなければならない場面もある。

 20年前と違う現代の傾向といえば、インターネットの普及などによって個々の発信が盛んになり、視聴者側の興味関心も多様になったことだ。それぞれの「界隈」によって流行があり、人気のインフルエンサーがいるし、何より個人の発信力が試される時代である。

 そんな中、それぞれの界隈で「イケメン」と言われるのは誰なのか。これは覚えておいて損はないかもしれない。