◎ポイント2:貢献する姿勢
貢献をしていくことで、重要なことは「ギブアンドテイクではなく、ギブアンドギブでいく」という心がけと行動です。
まずは見返りを考えず、相手にとって魅力的な情報やサービスを提供することに徹します。最初のうちは何か無駄な時間を過ごしている気がするかもしれません。あるいは何か損をしている気がするかもしれません。実際に短期的にみると損をすることもあるかと思います。しかし、損をしないように、特になるようにと考えながら何かを提供しても、信頼の獲得にはつながりません。見返りやコストを気にする姿勢は必ず相手に伝わってしまうからです。そこで労を惜しまず、「ギブアンドギブ」の姿勢で顧客と向き合うことができれば、信頼の獲得につながるはずです。実際に、多くの成功してきた方々を見て、得た共通点として、ギブ&ギブを行った結果生まれた顧客との関係は、継続的でかつ強固なものであるということです。
このギブアンドギブは、インターネットで非常に効果を発揮します。インターネットで広がった間口に、こうした方法で信頼を作ることができるようになれば、無闇な飛び込み営業、闇雲な値引きなどに顧客獲得を頼る必要はなくなるでしょう。
◎ポイント3:継続する
貢献を行うことで信頼を獲得する最後の仕上げが「継続」になります。相手に対して貢献をしても、短期間で終わっては、ましてや1度で終わってしまっては貢献したことにはなりません。
相手の信頼を獲得するということは、容易なことではありません。短期的な損得を考えずに自分の資源を提供し続ける。それが貢献するということです。
さて、貢献の説明が終わったことで、私がご提案するパーソナルブランドの構築についての全ての説明が終わったことになります。そこで、この連載の最後としてご紹介させていただくのは、「差別化」「アウトプット」「貢献」というすべてのステップを正しく経て、パーソナルブランドを構築した事例です。たった1人で起業してから、信頼をベースに全国に躍進するに至った司法書士法人コスモ代表社員・山口里美さんのケースをご紹介します。
司法書士の業界に
笑顔のサービスを持ち込んだパイオニア
山口里美さんは、司法書士法人を起して大阪、東京、名古屋、福岡と全国に展開しているビジネスウーマンで、現在は司法書士法人コスモグループの代表です。
司法書士といえば国家資格であり、法務書類を作成するお堅い仕事。山口さんは、その世界へ笑顔のサービスを持ち込んだパイオニア。「司法書士はサービス業」だから「お客さまのご都合に合わせるのは当然」と土日でも夜でも対応するそうです。