自然に売れる仕組みを創るためには、お客様目線で考えることが大事。そのためには、実際に、お客様の立場になって疑似体験してみるのがおすすめだ。その人たちが行きそうなお店に行ったり、見ていそうなテレビや雑誌、インターネットなどの媒体を体験してみるのだ。すると、「意外にOLの人が多いな」などの発見が必ずある。そうして現場で発見した事実や洞察を、次の施策や戦略に反映させるのである。
お客様目線で考える
この書籍オンラインでの連載も今回が最後になります。
これまでは、
◎自然に「売れる仕組み」を創ることがマーケティング
◎そのためには「何を、誰に、どうやって」の3つをこの順序で
◎ユニークな強みをお客様に提案し、自社ブランドを構築すること
の3点を中心に、「お客様との良好な関係」を継続的に創り出すことが目的になることをお話ししてきました。
それらの中でも特に、「イノベーション」的な発想をすることと、「お客様目線」で物事を考えることが重要になります。
この連載、そして私の新刊の『テレビショッピングはなぜ、値段を最後に言うのか?』において、最も多く出てくる単語が「お客様」です。
どうしてもマーケティングをする側は、自社のことを中心に考えるので「売り手目線」になりがちです。
しかし、実際に自社のプロダクト=製品やサービスを購入してくださるのは「お客様」ですから、やはり「買い手目線」でいることが、自然に売れていく仕組みを創り出すことには重要なのです。
「なかなか、お客様目線になることができないのです……」
という声もよく伺います。
では、どうすればよいのか?について、テレビショッピングを例にとって考えてみたいと思います。