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金利上昇を追い風に地方銀行株が活況を呈している。PBR(株価純資産倍率)が1倍を超える地銀は、1年前には特殊要因のあったじもとホールディングスを除けばゼロだったが、足元では19社に増えた。一方でPBRが0.5倍に届かない地銀は13社ある。長期連載『金融インサイド』の特集『地銀再編サバイバル 売れ残り回避の最終戦』#19では、市場評価が低迷し、上場企業としての存在意義を問われかねない「万年割安行」をワーストランキングで検証。再編による淘汰リスクが高まる地銀の実名を明かす。(ダイヤモンド編集部 永吉泰貴)
地銀株高でPBR1倍超が続出
取り残された「万年割安行」は?
万年割安といわれてきた地方銀行株の潮目が変わっている。
長く続いた低金利環境が終わり、金利のある世界へ移行する中で、地銀の収益改善の期待は一気に高まった。
地銀再編への思惑も株価上昇の材料となっている。地銀株は長らく「割安でも買われない」セクターだったが、足元では投資家の関心が大きく高まっているのだ。
実際、1年前には、特殊要因のあったじもとホールディングスを除けば、PBR(株価純資産倍率)が1倍を超える上場地銀はゼロだった。ところが直近の6月26日時点では、PBR1倍超の地銀は19社に増えている。
特にPBRの改善度が大きい地銀は、横浜フィナンシャルグループ、千葉銀行、しずおかフィナンシャルグループ、群馬銀行、東京きらぼしフィナンシャルグループ、百五銀行などだ。いずれも好業績への期待が強い地銀や、再編観測が浮上した、あるいは実際に再編へ動いた地銀である。
一方、この株高局面でもなお万年割安から抜け出せない地銀もある。6月26日時点のPBRを見ると、0.5倍未満に沈む地銀は13社ある。これらの地銀は市場評価が低迷し、PBRが見劣りしたままなのだ。
金利環境が好転しても低PBRが続くのは、資本効率や成長力への期待が乏しいことの表れだ。
しかも、こうした低PBR地銀の中には、同一県内や近隣地域に複数の地銀が存在するケースも少なくない。人口減少や地域経済の縮小が進む中、単独での成長が市場から期待されにくい地銀ほど、再編による淘汰リスクにさらされやすいだろう。
次ページでは、上場地銀全73社を対象に6月26日時点のPBRワーストランキングを公開する。1年前との比較も併せて掲載し、銀行株高の波から取り残された地銀の実名を明らかにする。







