職場の会議において発言する機会は、通常それほど多いわけではありません。発言する機会がなければ、時間が経つのも長く感じるもの。つい時間つぶしにスマホでゲーム…とまでいかなくても、メールを見るなど自分の仕事がしたくなります。そこで最近では、そんな会議中のスマホチェックを容認する職場が増えています。しかしその一方で、
「会議中にスマホを触るなんて、言語道断だ!」
と、全く許容しない職場もあるようです。その違いが生じる最も大きな原因が、上司の考え方。やはり年配の上司になればなるほど、「スマホいじり」を嫌がる傾向にあるようです。
さて、では会議中のスマホいじりは本当にやってはいけないことなのでしょうか?みなさんもご自分の職場を想定しながら、一緒に考えてみましょう。
“メールチェック中毒者”が約4割!?
「早く返さないと不誠実になる」
連絡・情報のやり取りの多くがメールになった昨今、メールチェックはとても重要な仕事です。ある外資系企業に勤務しているDさん(27歳)は、起床して早々に自宅のパソコンでメールをチェック。そして、出勤してすぐに再びチェック。さらに、外出中にも合間をみつければチェック。メールチェック中毒にかかっているかのように暇さえ見つければ、何回もメールチェックを行います。平均すると、1日10回以上。かなりの頻度です。
ただ、このようにメールチェック中毒にかかってしまうのは、日本のビジネスパーソンの美徳が原因かもしれません。日本経済新聞社が行った「仕事メール」の返信タイプに関する読者アンケートによると、
A.即レス派
B.空いた時間にまとめて返信
C.その日の分は即日返信
D.翌日までに返信
E.特に決めていない
のなかで、1位だったのが即レス派(36.9%)。広告代理店に勤務している即レス派のPさん(28歳)に、その理由を聞いてみたところ、
「早さが誠実さのバロメーターだと思うからです」
との答えが返ってきました。