アウトプットしなければ絶対に上達しない
なぜ、TOEFLの点数は良かったにもかかわらず、こうした事態に陥ってしまったのか。それは、試験の形式にありました。
私が受験した当時のTOFLEは、今のようにスピーキングのテストがなく、すべて選択式です。そのため、会話力に乏しい私でも、点数を取ることができてしまったのです。
最近、英語力を見るためにTOEICを用いる企業が増えていますが、通常のTOEICの試験には、スピーキングやライティングの試験がありません。そのため、日本人の弱点とも言える会話力を測ることができないでしょう。
もし、ビジネスや留学で英語を必要とする人は、同じTOEICでも、「話す・書く」能力を直接測定する、TOEICスピーキングテスト/ライティングテスト(TOEIC SW)で実力を試験することが必要だと思います。
アメリカに渡ってみて初めて、選択式試験の成績と実際の英語力はまったく異なるということを痛感しました。今から思えば、留学までにもっとアウトプットする練習をしておくべきだったと反省しています。
外国語習得のハードルとコツの詳細は『自分の小さな「鳥カゴ」から飛び立ちなさい』(ダイヤモンド社)に記しましたが、ただ聞いているだけでは、外国語を習得することはできません。とにかくアウトプットが必要です。
受験勉強をパスするための語学ではなく、使える外国語を身につけることは、あなた自身の可能性を広げることにもつながることでしょう。
次回更新は8月2日(金)を予定。
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『自分の小さな「鳥カゴ」から飛び立ちなさい――京大キャリア教室で教えるこれからの働き方』(河合江理子 著)
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