26年 給料ランキング#8Photo:PIXTA

高年収で就活生からの人気も高い総合商社。近年は業績絶好調で、給与も爆発的に増加している。しかし、一口に総合商社といっても、その特徴は各社で異なる。中でも生活消費ビジネスに強みを持つ伊藤忠商事は、資源ビジネスを得意とする財閥系の三菱商事や三井物産に対抗心を燃やし、業績面で猛追してきた。では、給与面ではどのような序列になっているのだろうか。特集『26年 給料ランキング』の本稿では、七大商社(伊藤忠商事、三井物産、三菱商事、住友商事、丸紅、豊田通商、双日)の2025年度の給与ランキングを公開する。(ダイヤモンド編集部 大川哲拓)

「万年4位」だった伊藤忠が純利益トップに!
給与面でも財閥系超えは果たせたか?

 およそ15年前まで総合商社の中で「万年4位」と言われてきた伊藤忠商事。「財閥系超え」を掲げ、生活消費ビジネスなどの非資源分野を磨くことで躍進を遂げてきた。

 2011年度に連結純利益で住友商事を追い抜くと、15年度には三菱商事と三井物産を抑え、初めて総合商社トップとなった。その後は三つどもえでトップ争いを展開。20年度には再び首位に立ち、25年度は過去最高益となる9003億円を記録し、5年ぶりに1位を奪還した。

 業界を見渡すと、記録的な円安や資源価格の高騰が利益を押し上げる要因の一つとなっている。10年代は純利益2000億~5000億円台でトップを競っていたが、22年度には三菱商事と三井物産が初めて純利益1兆円を突破。総合商社業界における覇権争いは、これまでとは次元の異なるステージに突入したといえる。

 そんな中、伊藤忠は給与面で劣後してきた三菱商事、三井物産に対抗すべく、25年度から大幅な待遇改善を実施。全社員に対する固定給を2~3%ベースアップしたほか、最高評価を得た社員のボーナスを標準評価の3倍から4倍に引き上げた。

 この賃金改定の結果、伊藤忠は給与面でも財閥系の三菱商事や三井物産を追い抜くことができたのか。次ページでは、七大商社の平均年間給与のランキングを公開。過去5年間で約550万円増やしてトップに立った企業も明らかにする。