ポートフォリオの構成銘柄の変化はここで確認!
指数に順じた運用がなされるインデックスファンドでは、ポートフォリオの中身まで細かくチェックする必要はありませんが、アクティブファンドならこれも気にしておきたいポイントです。
1ページ目でご紹介したモーニングスターの「ポートフォリオ」機能では、下図の要領で「X-Ray」というタブからあなたのポートフォリオの現在の構成比を確認することができます。この比率を見て、当初の配分が変化していないかを確認してください。
拡大画像表示
6ヵ月に1度のモニタリングでは、構成比率の数字を確認するだけでかまいません。もしこの比率が大幅に変化してしまったら元のバランスに戻す必要がありますが(これを「リバランス」といいます)、コスト上の理由から、そのような作業は年に1回程度に抑えます。
資産配分のバランスが崩れたら「リバランス」を
リバランスをする方法は、主に2つあります。
《1. いまある資産内で調整する》
ひとつめの方法は、想定以上に上昇した投資信託を売却し、もう一方の下落している投資信託を購入することでバランスを調整するというものです。この方法なら、売却して得た資金で別の投資信託を買い増すわけですから、新たな資金を用意する必要はありません。
ただしこの方法には多少のデメリットもあります。ひとつの投資信託を売却してほかの投資信託に乗り換えると、売却した投資信託の利益に対して20%(2013年末12月末までは10%)の税金がかかります。また、新しく投資信託を購入すれば販売手数料をとられます(ノーロードファンドを除く)。つまり、ポートフォリオの資産額は税金と販売手数料の分だけ目減りすることになります。
《2. 資金を新たに追加する》
リバランスの第2の方法は、新しく資金を追加して配分比率が下がった投資信託を買い増すというものです。この方法がとれるのは新たな資金を用意できる場合に限られますが、投資信託を売買するわけではないので税金の問題は起こりません。
資金を新たに追加することでリバランスする場合も、1年に1度のペースで行うことが理想ですが、まとまった現金がなければ、毎月少しずつ資金を追加していくことで資産配分を調整してもかまいません。
いずれの方法でも、頻繁にリバランスをすればそれだけコストや手間がかかりますから、リバランスを検討するペースはあくまでも1年に1度くらいにとどめておきましょう。もちろん、配分比率が当初のものからそれほど大きく変わっていなければ、リバランスを行う必要はありません。
目安としては、リバランスは当初の資産配分からプラスマイナス10%以上の差が生じたとき、と考えてください。たとえば、当初70%だった株式型投資信託の比率が80%を超えた場合、もしくは60%を下回った場合にリバランスを行うということです。