移動手段も現実的にはクルマしかありません。タクシーは比較的新しいクルマが増えてきたものの、まだまだエアコンや窓が壊れているタクシーが多く、乾季は汗でびしょ濡れ、雨季は雨でびしょ濡れと一年中びしょ濡れになりながら頑張るビジネスパーソンもいます。

 ただ急激なクルマの増加に伴い、渋滞も激しく交通マナーが全体的に悪くなってきています。現地で頑張られる方の安全を考えれば、社用車を用意してあげるのがベストだと思いますし、そういうコストを出し惜しみする程度のスケールでしかビジネスを考えられないのであれば、そもそもミャンマー進出そのものを再考されることをおすすめします。

 現地に行く日本人はここでは書ききれないストレスやリスクに晒されているので、『戦場に送り込んでいる』という意識を日本側では是非お持ちいただけるとありがたいです」

うまい投資話に騙されるな!
日本人が詐欺師である可能性も

 木村さんは日本人はリスクに晒されているという表現をされていましたが、ここ数年は、ミャンマー関連での詐欺事件も発生しております。

 「ミャンマーへの投資名目で詐欺容疑 男女9人逮捕」
(2013年11月7日 神戸新聞)

 海外での投資を通じた詐欺事件は、どの国でも発生しています。しかし悲しい話ですが、騙す方の多くは、日本人であることが多く、または日本語を話せる外国人です。ちょっとした油断から、良い話があると「今のうちに乗ってしまおう」と思ってしまうために、騙されてしまうのでしょう。

 例えば、土地ひとつとっても、外国人は海外の土地を容易に買うことができないことが大半です。それにもかかわらず、「土地が所有できるよ」と言ってみたり、「利回りが高いですよ」という口車に、ついつい乗ってしまう人が少なくないのです。

 私が尊敬するある方も、某国で空港では顔パスで入国できるし、大臣とも握手できるようになる…という詐欺にあったことがありました。つまり、日本で百戦錬磨の方でも海外でも詐欺にあってしまうことがあるのです。

 ただし、だからといって国内だけでビジネスしよう言いたいわけでは決してありません。ミャンマーに限らず海外ビジネスを進める際は、情報のルートをいくつも持ちながら進めていく必要があるのではないでしょうか。