そして、こういった状態に陥ると、ふつうは「まずい。何か口にしないと」とさらに血糖値を上げやすいものを手にとってしまう。そうすると、そのジェットコースターはエンドレスに続くことになるが、空腹感が満たされることはない。本来、定食スタイルの食事を摂っていれば陥りにくい現象なのだが、重量感があるものを食べることへの抵抗感は、こうした悪循環を引き起こしやすくなる。どうしてもしっかりと食べるのが怖い人は、せめて野菜が主体の小鉢や汁物を添え、食物繊維を意識してとり、血糖値の上昇を穏やかにすることが大事だ。

 また、ふるえやめまいなどの症状が出なくても、食事を抜いたり、前の食事から6時間以上経っていないのに、日常的に強い空腹感を感じるのであれば、空腹になりやすいような食べ方をしていないか、再点検した方が良い。このような空腹を感じやすいクライアントの傾向としてよく見られるのは、食事内容にあまり変化がない、偏った食事で済ませているパターン。体が足りない栄養を補充しようとして、満たされていないことを訴えようと「お腹が空いた」と騒ぎ出すのだ。

 たとえば、菓子パン1個におにぎり1個を食べるとする。それだけで600キロカロリー、ものによっては800キロカロリーくらいいくものもあるのに、すぐお腹がすいてしまった……そんな経験はないだろうか。偏り方にもいろいろあると思うが、たんぱく質不足で起きる空腹感というのは非常に多い。

 一食の目安となるたんぱく質は、肉・魚介・卵・大豆製品などがスマホ大くらいだとお話しているが、妙にお腹が空いたときには、それくらいの量をとっているかチェックしてほしい。もちろん、ビタミンやミネラル不足が理由になることもある。でも、顕著に出やすく、気をつけたときに変化が出やすいのはタンパク質だろう。

本当にお腹が空いているのか、
心がお腹を空かせているのか、見極める方法

 一方で、食間が長すぎたり、血糖値に問題があるなど、生理的な理由以外で暴走する食欲にふりまわされる場面というのは日常に多くある。

「仕事が終わって家に帰った途端、空腹になる」「彼女とけんかすると何か食べたくなる」「上司に怒られた後はこってりしたものが食べたくなる」「食べることだけが楽しみ」こういった、心的ストレスによる空腹を感じたことはないだろうか。