国内の大学を海外の大学と比較して「学生が勉強しない」とは、よく言われることだ。世界の大学ランキング(タイムズ・ハイヤー・エデュケーションが2013年10月に発表)で、日本の最高学府である東大は23位。アジアの中ではトップだが、先進国の中で比べれば、高いとは言えない。

 先日、ツイッターで「高卒と大卒を半々くらい採用しているメーカーの人に高卒と大卒の違いを聞いたら、『高卒の子の方が朝に強い』という返事だった」という内容のツイートが、3000回以上RTされていたのを思い出す。

 また、「大学に行って良かったことは?」という問いに、苦笑しながら「4年間遊べたこと」と答える社会人を何度か見ているが、こういった現状はそろそろ笑えないことだと感じる。

就活失敗、非正社員増加、収入低下
想像以上に根深い奨学金返済苦問題

 奨学金を返還しない人のことを、「借りたものを返すなんて、幼稚園児でもわかることだ」と批判することは簡単だ。ただし、大人がそれを言うのであれば、「大学は遊ぶところ」「大学で遊んでいても就職できる」と若者に思い込ませているような状況も、変えていくべきだと感じる。

 また、ただでさえ日本は格差社会化している。リーマンショック後の長引く不況の影響により、企業の雇用・賃金状況は悪化の一途を辿ってきた。足もとではアベノミクスの光明も見え始めたが、それが日本企業全体の雇用改善・賃金上昇につながる見通しはまだ立っていない。有名大学を卒業しても就職できない者、賃金の安い派遣社員にしかなれない者、そして賃金カットで収入が減る者。そんな苦境に立たされる若者たちが、そう簡単に減るとも思えない。彼らにとって奨学金の返済は、まさしく大きな将来不安要因となるだろう。

 そうした状況も考え併せると、奨学金の返済苦は想像以上に根の深い問題だと改めて感じる。奨学金に関する問題は、日本の未来を賭けた重要な課題だ。今後も状況を注視していく必要がある。


<お知らせ>

 山本氏が代表を務めるNPO法人NEWVERYが、今年3月から運営を開始する豪華な社会人メンターがつく家賃月3万2000円の学生寮「チェルシーハウス国分寺」の入寮説明会が、2月15日に行われます。

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