Mac/PCに対するiPad的なインパクトのDJI Phantom

ドローンを経験することで、リーダーはどんな気づきを得ることができるか著者の所有するF550
ドローンを経験することで、リーダーはどんな気づきを得ることができるかDJI Phantom        Photo:www.dji.com

 私がDJIの中ではプロ的な上級機であるF550を持っていながら、Phantomの購入に踏み切ったのは、言ってみれば、Mac/PCを持っている人が、iPadやiPad Miniを持つ感覚に近い。実際、F550は、技術力は必要だが多くの新しいモジュールを追加出来る拡張性がある。他方、Phantomは、手軽に飛ばせ、動画撮影に限定すれば、F550の1/3のコストで2~3倍の飛行時間を提供してくれる。F550に備わっている、飛行にかかわる自動装置(GPSも含む)も全て付いている。

 Phantomの最新モデル(Phantom 2 vision)は、電波法で日本では使用が許可されていないが(これについては後述)、遠隔操作、遠隔監視ができる動画カメラが備わっており、空撮中の動画映像をiPhoneで見ながら撮影することができる。しかもこのモデルはF550と同じバッテリー容量で5倍の飛行時間(25分)が可能である。

 また、Phantomの従来モデルは実にコンパクトで、オプションで売っているアルミケースに全てのシステムが収納でき、どこにでも簡単に持って行くことができる。私がネット通販で購入した実売価格はケース込みで5万6980円。要するに、手軽に持ち運べて手軽に飛ばせ、燃費が良く(長時間飛ばせる)、ストレスの少ないUAS(ドローン)なのである。送信機のシンプルさ具合も機体の真っ白さ具合もiPad的だ。

日本の電波法がイノベーションのボトルネックに!!

 先に、Phantomの最新モデル(Phantom 2 Vision)について触れたが、新しもの好きの私が欲しくても入手できないのは、この新しいモデルの無線装置の周波数の関係だ。

 日本の国内でラジコンに分け与えられている電波の中で、最近最も多く使われているのが2.4Ghz帯の電波であり、私が現在所有しているラジコン装置は、陸海空すべて2.4Ghz帯であり、今回入手したPhantomも2.4Ghz帯でありなおかつ送信出力も国内での許容範囲の物である。この周波数帯を使っているのは日本だけでなく、欧米でも許容出力の違いはあるが、実にポピュラーである。

 対して新しい「2 Vision」は空撮中の動画データを機体からWiFiを使って操縦者のiPhoneに送る仕組みであり、5.8Ghz帯の電波を全てのシステムに採用している。この5.8Ghz帯は、欧米ではラジコンの電波として許可されており、(許認可があるのかは定かではないが)韓国を含むアジアでも使われている。