調整(Adjust)

 TEFCASのAはAdjust(調整)を意味する。これはS(成功)や目標達成に向かう道の最終ステップである。

 調整は正念場である。目標を定義し、あらゆる試行を検討してから実行し、フィードバックを受け取ってそれをチェックした上で、行動を調整するかどうか、そして調整する場合にはその方法を決めなければならない。この段階では、フィードバックが正確であると受け入れたら、目標を達成するために行動を調整し始める。

 この段階に達したら、T(試行)を調整したくないかもしれないし、やり方を変更するという考えに抵抗があるかもしれない。行動を修正する代わりに、「えーと、私は来年4月までに部門ディレクターになりたいとは望んでいなかったのだ。マネジャーのままで十分だ」と理屈をつけて、自分を正当化するかもしれない。

 そうなると、あなたはTの段階で何でも試してみるかわりに、成功の定義、すなわちあなたの目標を調整することになる。そうするのが適切なこともあるが、目標を変更せずにそれを頭に入れてあれば、あなたの脳は成功するまで新しいTを生み出して、それが様々な出来事を生じさせる。目標を達成するために必要な行動を調整し始めるのだ。

 こうして、TEFCASのプロセスを必要に応じて繰り返すことによって、定義した通りの成功を収め、あなたは成功を祝うことができるのだ。


著者トニー・ブザン氏が来日! 講演とサイン会のお知らせ

『マインドマップ・リーダーシップ』の刊行を記念して2014年3月4日(火)にセミナーを開催いたします。

 世界中のビジネスパーソンが活用するマインドマップを40年前に発明し、教育や異文化コミュニケーションへの多大な貢献によりノーベル平和賞候補にもなっている鬼才、トニー・ブザン氏が来日、リーダーのための「脳の使い方」を直接伝授するとともに、MBAでは学べない全人的リーダーシップ教育を紹介。脳と学習の世界的権威から、直接学ぶことのできる貴重な機会です。トニー・ブザン氏の素晴らしいオーラを体感してください! 詳細はこちら


新刊書籍のご案内

『マインドマップ・リーダーシップ
 ――現場主導で組織に革命を起こす』

マインドマップの発明者、トニー・ブザンと米国の経営コンサルタントが、現場の社員一人ひとりの創造性を高め、各人がリーダーとなることで、問題に率先して取り組むプロアクティブな組織に変革する方法を具体的に示す。マインドマップを取り入れた研修でメンバーの意識が変わり、チームが生まれ変わる事例を収録。

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