そのために、必要な組み立て術を5段階に分けます。いずれも、子ども力で進めていきます。

  • 「イメージする」
    子どもが自由帳に書くようなイメージで、完成形のイメージを固める
  • 「必要なパーツだけ選ぶ」
    子どもがブロック玩具で遊ぶときのように、必要なアイデアを外し、完成イメージに必要な、かみ合うパーツを選ぶ
  • 「アピールポイントを強める」
    子どもが自分の作品を自慢するかのように、ほかの人との違いを、アピールしていく。価値付けをしていく
  • 「ダイエットする」
    子どもがやっぱり違うと投げ出すように、制限を自分で設けずに、現実を考えたうえで、ムダなものを排除していく
  • 「多面的に見せる」
    子どもが同じ玩具で、何十回、何百回と遊ぶのは、そこに新しい発見をみつけているから。同じように、新しい発見を見つけられるようにする多面性を持たせる

 この5段階を経ることで、「企画書が通る」「アイデアが採用される」「プランが前進する」など、結果が変わってくるはずです。


連載第3回では、アイデアのピースを「組み立てる」技術を紹介した。本書では、「思いつく」「組み立てる」の一連の作業を「仮面ライダーW」の作品を通して展開、コンセプトの重要性を確認できると思う。また、「作る・売る・広める」ビジネスの進め方もあるので、ぜひ本書で確認していただきたい。

次回(3月10日掲載)は、「そのアイデアが本当に正しいのか」を判断する基準を、天才と呼ばれる人たちから学ぶ。

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