技術開発の4つのプロセスを
女性的にとらえなおした4つのメソッド

 CHORDxxCODEは、上述したように、技術の開発プロセスにおいて「プロトタイプの製作」までを、女性のみで行う実験でもある。「問題発見」から始まる4段階の開発プロセスも、独自の名称をつけて、独自の方法で実行している。

 第1段階の「問題発見」は、お菓子を食べながらの、他愛もないおしゃべりから始める。すぐに「こんなものが欲しい」というような、新しい技術の話題になる。これを「おしゃべりメソッド」と呼ぶ。

 第2段階の「技術的理解」は、おしゃべりの中で「こんなものが欲しい」という話題になると、自然と入っていく。「欲しいもの」を実現するには、既存のどんな技術が参考になるか、どんな技術モデルが使えるのか、理論に強いメンバーが知識を持ち寄って相談する。これを「おさほうメソッド」と呼ぶ。

 第3段階の「プロトタイプ製作」は、おしゃべりの中で技術的な構造が決まってきたら一度解散し、インターネットを介して、実装に強いメンバーの間で、どのような材料が使えそうか、どこで調達しようかなどと、情報提供し合うところから始まる。材料が揃えば、実装を始める。これを「おつくりメソッド」と呼ぶ。

 第4段階の「大量生産」は自分達ではできないので、企業等とのネットワークを求めている。そのために、展示会や講演会など積極的にプレゼンテーションを行っている。これを「おひろめメソッド」と呼ぶ。

 CHORDxxCODEはこのようなプロセスに基づき、これまでいくつかの具体的な取り組みを行ってきた。次回はそれらについて紹介する予定である。

図3 CHORDxxCODEの4つのメソッド