メールや付箋のテクニックは仕事を楽しくしてくれる

佐々木 ビジネスでの日常的な伝え方ということで言うと、メールの書き方も、後半で書かせていただきました。

小林 すごく勉強になりました。私のメール、長いんです。男性へのメールは「短くないと伝わりにくい」と本で読んだことがあり気をつけているのですが、ついつい…。

佐々木 小林さんの場合は、小林さんから長いメールが来た、というだけでうれしいと思いますけどね(笑)。
 一般的には、「感情30パーセント増し」ということを、書かせていただいてます。メールって、特にビジネスマンの人たちって、急いでるから、もう用件だけパッて書いて送っちゃったりするんだけど。そうすると、受け取った相手には「何か、あっさりしてんな」、どちらかというと「怒ってんのかな?」みたいなふうに感じられてしまうことがあるんですね。なぜそういうことが起こっちゃうかっていうと、メールってデジタルデータだから、相手は愛情を持って書いてるにもかかわらず、愛情の部分がうまく伝わらなくて、思ってる以上にあっさり伝わってしまうんですね。

小林 メールで温かさが伝わったらいいですよね。

佐々木 どうすればいいかっていうと、先ほどの赤裸々的な表現で感情をのせてもいいしですし。もっと簡単な方法でいうと、「ビックリマーク付けてしまう」だけでも、いいと思うんですよね。そうすることによって、もともと自分が思ってるものと同じぐらい感情でメールを届けることができる。初めは、赤裸々ワードとか入れたり、びっくりマークとか入れると「何か自分っぽくないな」と感じるかもしれませんが。実はそう感じるくらいが、向こうに届いたときにちょうどいい状態なんじゃないかと思います。

小林 私の場合は逆に「感情0%」を心がけています。感情表現がしたくなってしまい、ビジネスのメールでもびっくりマークを多用してしまうのです。

佐々木 (笑)

小林 ビジネスでの伝え方の話では、「ふせんマジック」が面白かったです。心遣いが、とても女性らしいですよね。付箋を折り曲げて、そこにメッセージを見えないように書いておくとか…。今、会社員だったら、すぐに実践していました。折り曲げて「ひみつ♡」と書いたら一番に見てくれるかも(笑)。

佐々木 見ますね(笑)。

小林 今、私は「働くって楽しい」と思えるようになりました。働くということは生きること、豊かになることだな、って。一日の中で働いている時間の割合は多いですから、その時間をいかに充実させて楽しめるかが大事だと気づいたんです。大変なことやつらいことはあるけれどそこにフォーカスするのではなく、そんな時こそ、佐々木さんが提唱してくださった「伝え方」や「ふせんマジック」などを使って自分だけではなく働いている仲間も「ほっこり楽しめる」働く時間を作っていきたいです。