働いている母親vs専業主婦の母親
就活に強いのはどちらの子ども?

 もうひとつ、子どもの就活の意識が、親に対する“責任感”に繋がっていると推測されるデータがある。「専業主婦」と「働く主婦」とでは、どちらの子どもが就活に強いのか、アンケート調査を行ったところ、働く主婦、つまり働いている母親の子どもの方が、内定を3つ以上獲得する数が圧倒的に多い結果となった。内定を3つ以上獲得したのが、専業主婦の子が22%に対して、兼業主婦は43%と倍近い差をつけたのである。

 このような結果になったのは、働いている人が身近にいて就職に親近感を持てることや、共働きで金銭的に余裕のある家庭だということが、就活に有利に働いた要因として考えられる。しかし、就活を行った複数の学生にヒアリングしたところ、母親が仕事をして苦労している姿を見て、「自分がしっかりしなくてはいけない」という意識が強くなったという意見も多く耳にした。「母親が働いている」という回答の中には、当然のことながら、正社員ではなくパートで働いている母親も多く、その苦労というのは、子どもながら身に染みて感じているはずである。まして、その光景を子どもの頃から目の当たりにしていれば、それが責任感となって、就職に対しての意識レベルを高さに繋がっていることは十分に考えられる。

就活に成功する子どもが持つ
「就職しなくては」という責任感

 これらのデータから考えると、子どもの就活というのは、「やりたい仕事」という意識よりも「就職しなくてはいけない」という義務感や責任感のほうが強いように思われる。就活生たちは、具体的にやりたい仕事や将来像を描きながら就活をしているように思えるが、本音としては「就職の時期がきたから働き口を探そう」という、能動的な気持ちのほうが強いように思われる。