スマートフォンとは、携帯電話とパソコンが融合したようなツールだ。正確を期するなら、携帯電話とPDA(いわゆる電子手帳)がドッキングした、と言うべきだろう。
現在市場にあるスマートフォンは、OSにWindows Mobileを採用している。単なるPDAと異なるのは、電話機能が組み込まれていることだ。一部の例外を除いて、電話としても単体で通話ができるのである。もちろん、単に通話ができるだけでは、あまりメリットはない。データ通信が可能なので、メールやWebを利用できるのが魅力だ。
アメリカでは、あらゆる所でスマートフォンの広告を見かける。日本で見かける携帯電話の広告の半分以上がスマートフォンだと考えるとよいだろう | アメリカの携帯電話販売店。QWERT配列のキーボードが付いた端末がやたらに目立つ。町中のショッピングセンターなので特にビジネス向けでもないが、割合は日本とは桁違いだ |
アメリカでは、ここ数年、スマートフォンが大ブームの様相を呈している。今年前半、現場の普及感を肌で感じるために取材に出かけたのだが、驚くほどスマートフォンの利用割合が高かった。感覚的には、普通の携帯電話と五分五分といった印象だ。
特に僕が出かけたのは、ビジネス街や繁華街だったので、その割合がさらに高かったのだろう。地方に行くほど、割合は低下すると予想できる。コンベンションを見にラスベガスにも出かけたのだが、会場にいるビジネスパースンは、確実に9割以上がスマートフォンを使っていた。