自分自身の責任でない事で上司からの叱責を受けるといった事もあるでしょう。ただし、それは何も民間企業だけの話ではありません。公務員になったから解決すると思うと、また思わぬ壁にぶつかってしまう可能性があります。

 また公務員試験には基本的に年齢制限があります。ですから、20代後半の方など受験資格の期限が決まっている方も同様に、公務員の大変な部分について知ってからの検討をお勧めします。

 大学時代に民間企業は一切考えずに公務員試験に打ち込んできた現役大学生でも落ちる公務員試験です。働きながらの勉強も大変でしょうし、働かずに勉強というのも違う意味で大変かもしれません。つい専門学校などに通えばいい、と安易に考えがちですが、そもそもの出題範囲が広いことが特徴の公務員試験です。おのずと自分自身での勉強も必要となります。

 その上、一般の公務員試験向けの書籍を見ても、「いかに公務員が厚遇か」など公務員の素晴らしさばかりが語られています。公務員だから精神的に楽、残業がないから楽、などと安易に考えると危険ということです。

 千葉県千葉市で最年少市長となった熊谷俊人さんが就任した際に職員に対してアンケートを実施したところ、「自分たちは市民から信頼されていると思うか?」の質問に対して過半数の職員達が「そうは思わない」と回答してきたそうです。お客様から信頼されていない、と思いながら仕事をするのはどのような気分なのでしょうか。

 自分自身の業務に対する軸がしっかりしていない限り、民間企業と同様に折れてしまう可能性もあります。

 民間企業でも公務員でも、大切なのは自分自身がそこで何をしていくか、という覚悟だと思います。自分自身の立っている足元を見つめ、そして進むべき方向を見据えて考えていきましょう。

 次回は公務員志望者の誤解について更に踏み込んでいきたいと思います。

(櫻井樹吏)

【参考文献】
「公務員ってなんだ?」熊谷俊人 ワニブックスPLUS新書
「公務員辞めたらどうする?」山本直治 PHP新書

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