「武田がどうもおかしい」。最近、業界人同士が会えば話題になるのが武田の異変。主要幹部が外国人で埋まり、新社長も外国人。すっかりグローバル企業へ変貌を遂げたようにも見えますが、業績は急降下。巨額買収した海外企業からの成果が見えず、世界で売ろうにも自社から新薬が出てこない。そして会社を去る社員、“ヤメ武田”が増えている――。

 本特集では製薬会社の肝である研究所で密かに断行された首切りの全貌から、「第2のノバルティス」にも発展しかねない高血圧症薬にまつわる疑惑まで、「どうもおかしい」と囁かれる武田の真実に切り込みました。

 アステラス製薬と第一三共の統合が次の有力候補とされる業界再編の最新動向もレポート。ヘルスケア産業は将来性が高いと言われますが、製薬会社、製薬産業が置かれている状況は決して甘いものではありません。

(『週刊ダイヤモンド』副編集長 臼井真粧美)


第2特集は「今こそ!『嫌われる勇気』」
仕事にも子育てにも効くアドラー心理学

 『週刊ダイヤモンド』6月28日号は第2特集「今こそ!『嫌われる勇気』」もボリューム満点。昨今、口コミで人気を集めている「アドラー心理学」を取り上げています。フロイト、ユングと並び“心理学の三大巨頭”に数えられるアルフレッド・アドラーですが、一般的な心理学の考え方とは少し違っている部分もあります。

「目的論」がその代表です。一般には人が何か問題を起こしたとき、通常は「原因は何か」という「原因論」で考えます。例えば、子どもが不登校になったら、親が教師は「学校でいじめられている」とか「母親のスキンシップが足りなかった」といった原因を考えるでしょう。

 しかし、アドラー心理学の目的論ではこの考え方を否定します。「勉強や運動が苦手で、親からの注目を集められない子どもの場合、学校に行かないことで、親の注目を集めようとする目的がある」(アドラー心理学の研究者の岸見一郎氏)というように考え、対処します。

 アドラー心理学の基本から、上司や部下とのコミュニケーションの技術など仕事での活用法、そして、「叱らない」一方で「褒めない」というアドラー式の子育て方法といった応用編まで、実践的な内容を集めました。職場で、家庭でご活用いただければ幸いです。

(『週刊ダイヤモンド』副編集長 佐藤寛久)