大手宅配業者のみならず
陸海空の物流大異変に密着

 『週刊ダイヤモンド』7月5日号の特集では、「物流ビジネス大異変」と題し、数十年に1度ともいわれる物流業界の異常事態を紹介しています。

 インターネットによる通信販売の増加を背景に、宅配便の利用が拡大。その結果、大手宅配業者のみならず、下請けの長距離運送会社も含めて日本の物流はパンク状態にあります。特に大きい荷物や、冷凍・冷蔵の荷物に対しては、「運べない」「運ばない」と断るケースが多発。同時に、運送会社は荷主に対して、値上げの要求をし始めています。

 実は、パンクの原因は需要増もさることながら、2015年には14万人も不足するという、圧倒的なトラック運転手不足にもあります。つまり、今年の中元商戦を乗り越えてもまったく安心できない、構造的な問題なのです。

 この状態に危機感を感じた企業は、これまでにない驚きの改革に乗り出しました。味の素のように長距離輸送をトラックから、鉄道・船舶輸送に乗り換える会社も登場。その結果、大混乱の中、脇役に甘んじていた、鉄道・船舶、倉庫などの事業者が今、注目を浴びています。

 さらに、大手宅配業者がライバルとして見ているセブン-イレブンの物流戦略のすごみも紹介。また、物流事業から一歩身を引くこととなった楽天の内幕にも触れています。

 特集では、大きな図版をいくつも使い、この大混乱の原因を解説するとともに、「あなたのもとにモノはどのように届くのか」ということも図解しています。もはや物流と無関係で暮らすことは難しいです。今の異常は無視できません。ぜひ、ご一読いただければ幸いです。

(『週刊ダイヤモンド』編集部 清水量介)