スマートフォン購入は
デザインで決めてきた

前回のソニーアクティブスピーカー SRS-X3でも書きましたが、最近スマートフォンをソニーのXPERIA ZL2 SOL25に買替えました。これで私のスマートフォン歴は3代目となりました。IS03(シャープ)、HTC J ISW13HT(台湾HTC)、XPERIA ZL2(ソニー)です。

 iPhone 3Gが日本で発売されたのが2008年7月。3GS(2009年6月)、4(2010年6月)と進む中、私は折りたたみの携帯電話を使い続けました。それとiPodの組合せで十分でしたし、通信関係をau/KDDIで揃えていたので、変えるのが面倒だったこともあります。プラス、iPhoneがあまりにも売れたので、天の邪鬼のムシが騒ぎました。

「みんなが持っているものを持ちたくない」

 2010年11月末にauからIS03が出たとき、「これだ!」と思いました。黒とオレンジの組み合わせが鮮烈で、スウェーデンOcean Observationによる操作系(UI)のデザインも秀逸でした。

 ワンセグ放送や赤外線通信、おサイフケータイなど、日本独自の機能に対応していて、「ガラパゴススマートフォン」とも呼ばれていたとか(笑)。ですが、別にそれで決めたわけではありません。そのデザインそのものに惹かれたのです。iPhoneには黒(と白)しかないのでイヤでした。安価な外部SDカードが使えないのも……。

Dropboxが決め手になったHTC J

 IS03の契約縛りが切れるころ、私の目に入ったのは台湾のHTC(1997年創業)が日本向けに開発・投入したHTC Jシリーズでした。これまたガラパゴス機能付きでしたが、まずはそのデザインに惹かれました。

 2012年5月末発売のISW13HTは、細身ですっきり。それまで不可能と思われてきた「曲面トップガラス」をコーニングのゴリラグラス(「第76講 ゴリラとドラゴン 100年の死闘」を参照)で実現し、極めて流麗なデザインを実現しました。

 ディスプレイは有機ELの4.3インチ。OSであるAndroidのバージョンも4.0.3(のちに4.0.4)と最新です。音質にもこだわりを見せ、附属のイヤホンはなんとbeats*1)です。

 これならと思いましたが、最後の一押しになったのは、「Dropbox 25GB分が2年間無料」という項目でした。

*1 Beats Electronicsは2006年創業の米オーディオブランド。HTCが大半の株を持っていたが管理しきれず2013年までに売却した。2014年、アップルが3000億円での買収を発表。