なぜ、人が知らない情報を集められるのか? 
カギは、5つの心情と7つの基本

 やがて、一つの疑問に結びつきます。

「著者はなぜ、人が知らない情報を集めることができるのか?」

 一つは、本音を聞き出す技術をもっていること。そして、それを支える7つの仕事術の基本です。10万人を超える取材をしてきたということは、つき合いの浅い人も多く含まれています。そんな人たちを1回の出会いで終わらせないために、心がけているものが以下になります。

1.3つの共通項を見つける
2.30分前行動で、得られる情報は増える
3.年下でも「○○さん」と呼ぶ
4.ネットの情報より、1対1の価値ある情報
5.自分の弱みは武器になる
6.誘いは断らない
7.一人でごはんを食べない

 これは、相手の心の壁を取っ払うのに有効な手段です。7つのうち、いくつかは、おそらくみなさんもやっているでしょう。この7つすべてをやることができれば、それだけで、人との接し方がガラリと変わってきます。

 この基本を実行する前に、日本人の特性を把握する必要があります。それは、日本人は5つの感情を使いわけて、日々の生活を送っているということ。

 日本人は、コミュニケーションをとるにあたり、知らず知らずのうちに、5つの心情「嘘」「ホラ」「お世辞」「建前」「本音」を使い分けています。およそ大別すると、この5つになります。
 結論から言うと、「嘘」をつかない人はまずいないし、反対に「本音」はなかなか言いません。日本人はその間をうまく行き来して、人間関係を保っています。
 相手が何を考えているのかわからないから、コミュニケーションに苦労するのです。相手が何を思っているのか、これがわかれば、対応も自然と変わってきます。まずは、5つの心情を理解しましょう。(34~35Pから抜粋)

 5つの心情をを理解すれば、7つの基本がさらに活かされてきます。