「ここまでは、やり切る!」という、
やり通す習慣が大切
「わかっちゃった!」という快感を知らない子どもには、まず「わかると、楽しい、嬉しい!」という経験をふませることです。
快感の総量が少ない子どもは、「自分の力で解き明かしたい」という欲求が希薄です。
ですが、最初から「自分ひとりで考えさせよう」とすると、すぐに投げ出してしまいます。ですので、はじめは、親と子が一緒に問題を読んで、少しずつ子どもにヒントを与えていくといいと思います。
間違えたら「おしい!」と励まし、正解したら「やった! できたね!」と褒めてあげましょう。
子どもに、「やった!」「わかった!」「嬉しい!」という快感を少しずつ覚えさせることができれば、「次の問題も解いてみたい」という意欲(やる気)を生み出せるはずです。
「最後まで、自分の力でやり遂げたい」という気持ちは、「遊び」の中でも育むことができます。
たとえば、「砂山をつくって、トンネルを掘り終える」と決めたら、たとえ日が落ちても、掘り終えるまでは家に帰らない。
つまり「ここまでは、やり切る!」と自分で決めたのなら、最後までやり切る。
「決めて、やり遂げる。決めて、やり遂げる」の繰り返しの中で、ひとつのことをきちんとやり通す習慣が身に付いていきますし、やり遂げれば「やった!」と楽しくなって、さらなる「やる気」がわいてくるのです。
(次回、【第9回】は、2014年10月16日(木)の掲載です)