テレビ「情熱大陸」「カンブリア宮殿」「ソロモン流」で紹介！ 幼稚園児～小学生を「メシが食える魅力的な大人に育てる」ことを主眼とした学習塾「花まる学習会」の「本当に頭がいい子の育て方」を徹底解説！ 作文・読書・思考力・野外体験を重視したユニークな教育手法は全国で多くの支持を得ている。

あと伸びする子どもは、「遊び尽くした体験」がある

花まる学習会 代表
高濱正伸（たかはま・まさのぶ）

1959年、熊本県生まれ。県立熊本高校卒業後、東京大学へ入学。同大学大学院修士課程修了。1993年、小学校低学年向けの「作文」「読書」「思考力」「野外体験」を重視した学習教室「花まる学習会」を設立。同時に、ひきこもりや不登校児の教育も開始。1995年には、小学4年生から中学3年生対象の進学塾「スクールＦＣ」を設立。教育信条は、子どもを「メシが食える大人に育てる」こと。「情熱大陸」「カンブリア宮殿」「ソロモン流」をはじめとするテレビ出演のほか、ラジオ、雑誌、新聞などにおいても、そのユニークな教育手法が紹介されている。著書の累計売上100万部超。

 中学受験を控える鈴木明くん（仮名・小学6年生）は、小学生にして「大物感」を醸し出しています。

 中学受験、それもトップ校を狙う子どもになると、「花まる学習会」の「サマースクール（宿泊型の野外活動）」に参加することは、ほとんどありません。夏休みの夏期講習や勉強合宿をやり切るだけでも、相当、大変だからです。

 ですが鈴木くんは、どこまでもやんちゃです。トップ校合格を目指す学力を持ちながら、遊びにも手を抜きません。サマースクールにも参加して、滝つぼに飛び込んだり、岩場からバク転をしたり、崖を駆け上ったり…。

 ついでに言うと、彼の弟くんも「シュノーケルの口を近づけて、逃げ込む魚をどんどん捕まえる」という、オリジナルの「漁法」を編み出すなど、楽しみ方を知っている子どもです。

 鈴木くんは、「もっと上手になりたい」「自分の力でやり遂げたい」という意欲のレベルがとても高いのです。勉強でも遊びでも、「どうしたらもっと楽しくできるか？」を常に考えています。

 子どもなりに工夫を積み上げていく野外体験は、算数に必要な「試行錯誤力」にも、大きくつながっています。

 多様な自然の中で、五感を使って「遊び尽くした体験」は、人間力と学力、どちらにとっても必要な「意欲」を育む場となります。子どもにはぜひ、「主体的に野外で遊ぶ機会」を、たくさん与えてあげてほしいと思います。