テレビ「情熱大陸」「カンブリア宮殿」「ソロモン流」で紹介! 幼稚園児~小学生を「メシが食える魅力的な大人に育てる」ことを主眼とした学習塾「花まる学習会」の「本当に頭がいい子の育て方」を徹底解説! 作文・読書・思考力・野外体験を重視したユニークな教育手法は全国で多くの支持を得ている。
「休まない」という能力は、信頼に値する才能のひとつ
高濱正伸(たかはま・まさのぶ)
1959年、熊本県生まれ。県立熊本高校卒業後、東京大学へ入学。同大学大学院修士課程修了。1993年、小学校低学年向けの「作文」「読書」「思考力」「野外体験」を重視した学習教室「花まる学習会」を設立。同時に、ひきこもりや不登校児の教育も開始。1995年には、小学4年生から中学3年生対象の進学塾「スクールFC」を設立。教育信条は、子どもを「メシが食える大人に育てる」こと。「情熱大陸」「カンブリア宮殿」「ソロモン流」をはじめとするテレビ出演のほか、ラジオ、雑誌、新聞などにおいても、そのユニークな教育手法が紹介されている。著書の累計売上100万部超。
1993年に「花まる学習会」をはじめてから、私は、一度も、体調不良で授業に穴をあけたことがありません。
子どもたちと外遊びをしたり、水泳を続けたことで、体力的にも、精神的にも、非常に充実しています。
筋力がついて体幹がしっかりしてくると、心の中にも一本芯が通ります。困難な事態に直面しても「よっしゃぁ、やるしかなかばい!」と立ち向かう力がわいてきます。
弊社の由実さんを「花まる学習会」の取締役に抜擢したのは、「授業に一度も穴をあけたことがない」ことも、ひとつの大きな理由です。
「仕事を休まない」というのは、信頼に値する才能のひとつです。
「何かあると、すぐに休んでしまう人」に、大きな仕事を任せることはできません。
子どもがちょっとでも体調を崩すと「無理をさせたくないから」という理由で、学校を休ませる親がいます。
たしかに、症状が重かったり、感染症などでまわりにうつす心配がある場合は、休ませたほうがいいでしょう。
しかし、なんでもかんでも「心配だから」と休ませるのは、間違いだと思います。
「ちょっと風邪をひいたら、休んでいい」が常習化すると、大人になってからも「軽い風邪なので、大事をとって会社を休む」が当たり前になってしまいます。
学校や塾の「皆勤賞(かいきんしょう)」をほしがる子どもは、少しくらい具合が悪くても、「絶対に、学校に行きたい!」と言い張るものですし、
その気力があれば、2時限目が終わるころにはコロッと元気になっている
ものなのです。
具合が悪くても、子どもが「学校に行きたい!」というときは、インフルエンザなどの感染症でないことを確認し、子どものやる気を認めてあげたうえで、マスクをさせるとか、先生に連絡を入れておくなど、できるかぎり学校へ行かせてあげましょう。