「他者性」を身に付けるための2つの方法
「他者性」を育むためには、次の「2つ」の方法が効果的です。
【1】親子の逆インタビュー
たとえば、子どもに「今日は、学校で何があったの?」と聞き終わったあとで、「こんどはあなたが、お母さんに何があったか聞いてくれる?」と投げかけてみましょう。
お母さん: 「今日は朝から忙しくて、もうヘトヘトなの」
子ども: 「でも、夕ご飯の準備はこれからでしょ?」
お母さん: 「そうなの。頑張って、これから買い物にも行かなくちゃね」
子ども: 「じゃあ、一緒に行くよ。僕も手伝う」
疲れているお母さんを見て、「自分も一緒に行って、お手伝いをしてあげれば、お母さんも元気になるかもしれない」と思う気持ちこそ、「他者性」のあらわれです。
このように「親子のコミュニケーションをしっかりとる」ことの中で、子どもの中に、相手を思いやる気持ちが芽生えてくるのです。
【2】年下の年齢の子どもと遊ぶ
自分が年上になって、年下の面倒を見るときは、「小さな子どもでもルールがわかるように」遊びのルールを伝えようとします。
「どういう言い方をすれば、年下の子どもに伝わるのか?」を考える中で、相手を思いやる心が育まれていくことでしょう。
だからこそ、お兄ちゃん、お姉ちゃんは、「他者性」がある子どもが多いのです。
(※次回、【第10回】は、2014年10月17日(金)の掲載です)